2016年2月27日土曜日

クラシックギターの調弦

この数年音叉を使って調弦をする方よりクリップタイプの電子チューナーで合わせる方が多くなってきているのではないでしょうか。便利になっていいことですが、開放弦をチューナーで合わせただけですと合っていないことがあります。ご注意ください。「大まかにあった」と受け止めて確認作業をすることをお忘れなく。
では、少しご紹介いたします。

音叉の場合

音叉442ヘルツで「ラ」を鳴らし、5弦Ⅴフレットに左手を置きハーモニックスでオクターブ上の「ラ」に合わせる。合っていない時は2つの音が聞こえます。

合うと一つに聞こえます。

後は、教本に良く書かれている方法で構いません。

開放弦と実音で合わせてください。

チューナーの場合ですと

開放弦で順次合わせます。

大切な事は、この後です。

一旦合ったと思っても張ったばかりの新しい弦でも不良弦があります。また、弾いているうちに傷みによって不良弦に変わります。

12フレットのハーモニックスと12フレットの実音を鳴らして同じ高さになっているか?確認する必要があります。

開放弦で合っていても押さえると上がるのか?下がっているのか?特徴を踏まえてバランスをとります。

次に、三つ以上の同じ音で確認する方法

5弦を正しく「ラ」に合いましたらハーモニックス7フレット「ミ」を鳴らします。それを1弦の開放弦ミと合わせます。

次にもう一度ハーモニックス7フレット「ミ」を鳴らします。今度は、2弦Ⅴフレットを押さえて実音「ミ」で合っているか?確認します。

次に、もう一度 ハーモニックス7フレット「ミ」を鳴らします。今度は、3弦9フレットを押さえて実音「ミ」で合っているか?確認をします。

次にもう一度 ハーモニックス7フレット「ミ」を鳴らします。今度は、4弦2フレットを押さえて実音「ミ」で合っているか?確認をします。

次にもう一度 ハーモニックス7フレット「ミ」を鳴らします。今度は、6弦のⅤフレットをハーモニックスで「ミ」を鳴らして合っているか?確認を致します。

ローポジションで1弦の開放弦「ミ」と4弦2フレット「ミ」6弦開放弦「ミ」の3オクターブの誤差を確認します。

これから弾く曲の主和音を鳴らして最終確認をすると良いです。

1弦2弦3弦は、新しいうちは伸びて下がってきます。1カ月過ぎると伸びきってナイロンが固くなり伸び無くなるので音が上がってきます。

低音弦巻き絃は、伸びきっても高音弦ほど上がりませんが、輪郭がぼけてきて芯が無くなります。

冬場は、温度差によって高音弦が上がる傾向が強くなるので調弦の確認をこまめに行って下さい。

芯が弱く倍音がよくなる楽器は、調弦を慎重に行うことをお勧めいたします。

変則調弦も狂いやすくなるのでナットやブリッチに溜まった歪みを除く為に少し弦を右手でひっぱて上げることも必要かもしれません。

左の押さえ方が悪くて音を上げてしまったり下げてしまう方もいます。ご注意ください。