2016年2月5日金曜日

国内未出版のF.カルリ教本op.241薦め

「ギターメトード基礎」教本(現代ギター社版)で消音を兼ね備えた弾き方プランティングを覚えた後は、3年前に発見しましたF.カルリ教本第6版op.241がお薦めです。

この教本の経緯は、初版op.27は当初息子の為に書かれていました。末尾に2重奏曲(24曲)が添付されていました。フランス国内で評判が良かったのでしょう。再版が続き、諸外国でも出版されていました。100ページ以上ありますので出版負担からでしょうか?末尾にあった24曲の2重奏曲が省略された形で諸外国でも出版されていました。その後、第3版では追加練習曲集op.192は併用するように改訂されました。数年後第6版目では、作品番号を改めてop.241になっています。前説は、息子の為ではなく一般愛好家のために改められています。以前の物と比べると24曲あった2重奏も削除され代わりに練習課題を34曲と「10度、8度、6度スラーとポジション移動の練習のため」6つの練習曲を加え合計40曲を加え改訂されています。

3年以上生徒さんに使ってみて実感することは、当初F.カルリがわが子のために書かれていましたので技術的に無理がなく左手の型が自然に身に付くように書かれている点です。ステップの仕方も良く考慮されていて前の課題曲と重複するような音列が出てくるので復習になっていることです。繰り返し出てくるフレーズも少しだけ音符変化させることによって音符を注意深く読む訓練に繋がります。当初単純な低音部もシンコペーション換えリズム変化によってより拍子感(下拍と上拍の違い)の練習になり私たち日本人の苦手なリズムを養う導入に適しています。

このカルリ教本op.241は、課題1番から22番まで低音の開放弦で書かれているので右手親指の消音練習に段階的に進めるのでとても指導しやすいです。さらに、古典音楽の基本的な語法(和声理論)もひとつづつ現れるの力みや間違った弾き方を修正し指導するのに上手くマッチしています。音符が読めない方(成人)の導入書として超お勧めです。



http://www.youtube.com/user/shu19grandsonorite

入手方法
F.カルリ教本オリジナルop.241は、国内でまだ出版されていません。
読みずらいですが、フリーダウンロードができます。「クラシック・ギターフォーラム」サイト
その間に併用したいものは、op.27末尾にあった2重奏曲、op.192,op.71

カルカッシの教本op.59も良くできていますが、比較すれば明らかな事ですが、F.カルリ教本の模倣であって半音進行や非和声音が頻繁に出てきて変化に 富んでいますが、左手の型を覚え込ませる(定着)のに不向きです。導入教本として不向きです。国内で一番最初にアメリカから輸入されたことでカルカッシ教 本を編纂して国内版カルカッシ教本が出版されましたが出来る人とできない人に分かれてしまい生徒さんをこぼしてしまったと先達の先生方から良く耳にしまし た。これを上手く活用するには、以下の順番で進むと良いです。

*全音出版エチュードシリーズ「N.コスト43のエチュード」、「M.ジュリアー二25のエチュー ド」、「F.ソル32のエチュード」「M.カルカッシop.60の25エチュード」、「オリジナル教本カルカッシop.59末尾にある練習曲」「F.ソル 25のエチュード」、「アグアド35エチュード」、「コスト25エチュードOp.38」、「タレガ35エチュード」と進むことで西洋音楽仕組みや発展が聴 覚として理解身に付いてきます。

ただし、*全音のシリーズの左手・右手運指やポジションの取り方は、オリジナルとは違っています。ここは、訂正して使用するようにしてください。音価の違っているところもあります。また、国内で有名なカルカッシ教則本(溝渕)これもオリジナル教本カルカッシのop.59とも違っていてむしろオリジナル版の方が順列が合理的にできていて変更する必要がありません。しかし、これもオリジナルが出版されていません。しかし、フリーダウンロードできます。(見ずらいですが)他にないものですから我慢するしかありません。(T_T)いつか採算をどがえしして正しい出版物を出してくれるところが現れることを願っています。

朗報!
2013年現代ギター4月号より掲載が始まったF.カルリ初版教本op.27に添付されている2重奏曲(24曲)がお薦めです。以前にホマドリーム社で「ギタードリーム雑誌」に掲載されていましたが、誤りがいくつかありました。今回現代ギター社で掲載されるものは、おそらく是正されて出ると思います。この2重奏曲も指導という観点でよく考え抜かれて作曲されています。拍とリズム練習、古典様式の非和声音と解決の初歩的パターンが身に付くように書かれています。